苦しみ③～苦しまない状態の大前提～🌻

誰しもが、苦しみを感じたくありません。
けれども、生きていく上で、苦しみや不快な状態というのを避けて通ることはできません。

以下の３つの点について理解することは、人間が自ら悩みの種を作り出すメカニズムから最も遠い状態にあることを可能にします。

では、その三つの理解を順にみてゆきましょう。

１） 二極性の本質を理解する
２） 価値観の本質を理解する
３） 客観視とメタ認知の必要性を理解する

１） 二極性の本質を理解する
この地球という場に生きていく限り、通常私達は物事の全てにおいて二極性の中を生きているという事実があります。

好き＆嫌い、高い＆低い、良い＆悪い、大きい＆小さい、陰陽など対となっていることごとは、いつも、どちらかだけ片方だけでは存在しえないという実態を含んでいます。

「好き」という感覚を知るには「嫌い」という感覚を知り得ないと存在できなかったり、またその逆も然りです。また、あるいは、「悪い」ということを知るには「良い」ということを知る必要があります。そしてそれも、また、逆向きにも働くのです。

つまり、私達は無意識的に自分の意識をその二極性の間に存在させているということなのです。

２） 価値観の本質を理解する
価値観とはその人特有の判断基準です。そして、それは、生きてきた経験によって集めてきた情報やデータによって成り立っています。

それを証拠に、私達が乳幼児のように幼いときは価値観なるものをほとんど有しません。

つまりこの１） ２）を踏まえて言えることは、私達は無意識的にいつも、二極性の中で、自分の経験データに基づき、物事をどちらかの極に属するものなのか？と、とりあえず一旦はオートマティックに振り分けようとしてしまう現状があるのです。

３）客観視とメタ認知の必要性を理解する
通常、私達は、上記の１） ２）のプロセスの中において、苦しみをなんとかしようとしてしまっていることは、コラム１とコラム２において説明してきました。

では、本題でもある、では、どうすればいいの？ということですよね？
その自動的かつ無意識的な苦しみを生んでしまう、そのプロセス以外に、何をどうすれば、苦しみが起こりえないの？ということです。

それはズバリ、客観視力を身につけること、そしてさらには、メタ認知力を持つことにつきます。つまりは本当の意味で意識を広げ、俯瞰するということです。