苦しみ①~苦しみを乗り越える前に~
苦しみ①~苦しみを乗り越える前に~
人は「ある状態にある時」、必ず苦しみを体験します。
それはどんな状態にある時でしょうか?
答えは、「自分基準の正しさ」に沿っていない状態がある時です。
通常「価値観」として認識されている、その「正しさ」こそが、苦しさが起こる大元なのです。
その「正しさ」や「価値観」の本質を知る事こそが、本来は苦しみからの解離に繋がる糸口なのです。
けれども、私達はいつもその糸口を全くお門違いなところに探し当てようとしていることがほとんどなのです。
その糸口のないところを探る状態とは、このような状態です。
ある問題があって、その解決へと思考を巡らすとき、まずは、二局の対立する状態(良い&悪い、正しい&間違っている、清らか&清らかでない等)からどちらかの極をとり、そこに解決策を見出せるものだと思い込んでいる状態です。あたかも、物事はそこからしかスタートしないような錯覚を起こしています。
いつも正しいか、間違っているのか?から始めると言うことを疑いなく無意識レベルで行なってしまっているのです。
つまり、自分の価値観を総動員し、その判断基準に基づいて問題を解決することが、苦しみからあたかも逃れる方法であるかのように取り組み始めます。
それ自体が「お門違いな糸口探し」なのです。
次のコラム2では、ではお門違いでない糸口探し=苦しみを乗り越えるために必要な理解について話して行きましょう。